伊豆大島は、東京の南約120kmに浮かぶ伊豆諸島最大の島です。4万年~5万年前に始まった海底噴火によって誕生した、極めて若く活発な火山島で、2010年9月にジオパーク認定されました。日本では数少ない玄武岩質活火山の島です。 島に群生する推定300万本のヤブ椿も有名で、毎年1月下旬から3月中旬には椿まつりが開催されます。東京の竹芝桟橋から東海汽船のフェリーが運航しており、大型客船だと片道約6時間、高速ジェット船だと片道約1時間45分と便利です。また伊豆半島の熱海からだと、高速ジェット船でわずか約45分で到着できます。伊豆大島一周は約50kmほどの距離で、車(レンタカー)やバイク、自転車など、どの乗り物でも楽しむことができます。
三原山 三原山は現役の活火山で、山頂部は、「剣ヶ峰(749m)」と「三原新山(758m)」からなる内輪山と、外輪山、そして広大な火口原から成り立っています。山頂口展望台は、内輪山を取り囲む直径約4kmの外輪山の元町側の頂にある展望台で、有名な御神火茶屋(ごじんかぢゃや)もここにあります。火口のある山頂までは舗装された遊歩道があり、半日もあれば山頂までたどり着けます。三原山では、人気のお鉢めぐりのほか、樹海や裏砂漠、展望台からの景色など、気軽なトレッキングを楽しむことができます。
三原山登山道路や御神火スカイラインなどの山岳道路で「山頂口展望台」へ到着すると、沿岸の海の世界とは別世界のような荒涼な台地が広がります。山頂口展望台があるのは外輪山にあたり、三原山山頂が中央火口丘(内輪山)というように、九州の阿蘇のようなカルデラ地形がこの島で見られます。
三原山ハイキングコースのご案内
三原山 周辺マップ
地層大切断面 地層大切断面は、島の南西側の元町港から波浮港に向かう島一周道路沿いにあります。伊豆大島の火山噴火史を物語る地層の大切な断面です。およそ200年に1回という大噴火によって降り積もった塊状の火山噴出物が幾重にも堆積して見事な縞模様をつくっています。外国の火山研究者にも広く知られた自然遺産的断面で高さ約30m、長さ約600mにわたって続き、その美しさから地元では『バームクーヘン』とも呼ばれています。起伏に富み、一見すると褶曲のような見かけですが、火山体斜面の尾根と谷の繰り返し地形を覆って降り積もった堆積物が斜面勾配と直角に切られて見せた断面です。低い谷の部分には溶岩が流れ込んでいるのも見られます。
地層大切断面周辺マップ
泉津の切通し 泉津(せんづ)には、神話や伝説の舞台となったパワースポットや海岸沿いの美しい風景が広がる絶景遊歩道など、楽しめるスポットが点在しています。2本の巨木の太い根ががっちりと大地を掴み、力強く空高く伸びる幹は、まるで意志を持ったかのように縦横無尽に成長を続ける姿に圧倒されます。周囲を苔が覆い独特な景観をつくり出しています。自然の力強さ、逞しさ、そして美しさを伝えてくれるパワースポットです。また、間には上へと通じる階段があり、それはまるで大地を切り開いて異世界へと通じる道のようです。特に、階段の先からこぼれる太陽の光が神秘的な雰囲気をさらに演出してくれます。想像力を働かせながらじっくり見て感じてみたい場所です。
泉津の切通し周辺マップ
裏砂漠 伊豆大島のほぼ中央になだらかにそびえる三原山の東側一帯には、地表を黒い火山岩(スコリア)で覆われた「裏砂漠」が広がっています。伊豆大島は富士箱根伊豆国立公園に属し、「裏砂漠」周辺は特別保護地区として車両の乗り入れが禁止されており、自然環境や生態系が十分に保護された地区となっています。
温泉ホテルルート/大島温泉ホテルから裏砂漠まで続く遊歩道があります。植物の種が溶岩の間から逞しく芽を出し、草原になり、木が成長し、森を作ります。ルート上には、溶岩の上に力強く成長してきた樹海の森から、低木の植物が茂る地帯、草原、そして溶岩地帯へと景色の移り変わりが楽しめます。片道約1~1.5時間のハイキングコースです。
温泉ホテルルートマップ
八丈島は、東京から南約290kmに位置する伊豆諸島南部地域で最も人口の多い島です。八丈富士と三原山の2つの海底火山が接合してできたひょうたん型の島です。羽田空港からは一日3便の直行便で、1時間弱でアクセスできます。また、東京の竹芝桟橋から東海汽船の夜行フェリーで約10時間20分程度です(途中、三宅島、御蔵島を経由)。八丈島一周は約45kmほどの距離で、車で約1時間30分です。レンタカーのほか、レンタバイクやレンタサイクルで楽しむこともできます。運転に自信のない方は、島の観光に詳しいドライバーが案内する観光タクシーもあります。黒潮の温かい海流の恵みを受け、八丈島では年間を通してシュノーケリングやダイビングができます。島の象徴である火山「八丈富士」からは、壮大な海岸線と八丈島の山々、さらに遠くにそびえる富士山も見ることができます。山に広がる魅力的なシダ森林、まだあまり知られていない滝、そして多くの温泉は、八丈島の神秘的な自然のほんの一部に過ぎません。また、島の形はひょうたん型で、「ひょっこりひょうたん島」のモデルにもなりました。
八丈富士 八丈富士は、標高854mで伊豆諸島の最高峰で、山頂から裾野へ広がりを見せるその姿は、まるで富士山のような壮美な山容です。山頂にはぽっかりと空いた断崖絶壁の火口があり、その中に生い茂る樹木や池を見下ろしながら約1時間かけて火口を一周する「お鉢めぐり」は迫力満点です。360度、海と町並みのパノラマを楽しめるほか、晴れていれば八丈小島を眺められます。お鉢巡りの分岐点から火口内に下りると道標があり、左手に行くと中央火口丘、右手に行くと10分ほどで森に囲まれた「浅間神社」があります。八丈富士7合目には環状道路が整備されているので、快適にドライブも楽しめます。
八丈島観光協会サイト
末吉温泉「みはらしの湯」 末吉温泉の「みはらしの湯」は、八丈島にある7つの温泉のうちのひとつで、八丈島で一番有名で、最も景色のよい温泉です。海抜 94mの高台にあるため、海と山の景色を見ながら温泉に入ることができます。大露天風呂と内風呂である展望露天風呂、展望休憩室があり、目の前には太平洋の大海原を見渡せる絶景が広がっています。みはらしの湯では、タオルも販売しているので、忘れてしまっても大丈夫です。お風呂は2種類あり、日にちによって男湯と女湯が入れ替わります。シャンプー・石鹸は無料で使うことができます。
末吉温泉「みはらしの湯」のご案内
末吉温泉「みはらしの湯」周辺マップ
ふれあい牧場 ふれあい牧場は、八丈富士の中腹に位置する開放的な牧場です。眺めの良い展望台と二階建ての休憩舎があります。休憩舎は通常は無人ですが、ゴールデンウィークと夏期にはアイスクリーム・ソフトクリームの販売が行われます。また八丈島の酪農の歴史を記したパネルや八丈島観光マップ・パンフレット等を置いたコーナーもあります。八丈島を一望できるロケーションも魅力です。牛と戯れながら雄大な景色を楽しむことができます。年中無休で入場無料です。
ふれあい牧場のご案内
ふれあい牧場ジェラートハウスのご紹介(八丈島観光協会サイト)
底土海水浴場(そこど) 岩場が多い八丈島のビーチの中で、底土海水浴場(そこど)は、島内で唯一、人工砂浜になっています。夏季シーズンには多くの海水浴客で賑わう人気のビーチです。人気の理由は、客船を降りて港のすぐ側というアクセスの良さのほかに、八丈ブルーの海の透明度が楽しめ、シュノーケルでウミガメとも気軽に泳げたり、少し沖に行くとサンゴ礁が広がっていたりなどが挙げられます。また、夏季限定の「海の家」が営業しています。中央の堤防からは、元気な子供たちの飛び込みが夏の風物詩となっています。
底土海水浴場周辺マップ
神津島は、東京から南約170kmにあり、伊豆諸島のほぼ中心に位置する島です。透明度の高い海に囲まれたこの島は、はるか昔に伊豆の島々の水の配分を話し合うために伊豆諸島の神々が集まったという神話が残っています。島の中央にある天上山は「水配り神話」の舞台にもなった山です。また、東京名湧き水57選に選ばれた豊かな湧き水や、花の百名山にも選ばれた豊かな山など、海も山も楽しめるスポットが満載です。東京の竹芝桟橋から東海汽船の高速ジェット船で約3時間、大型客船(夜行)で約10時間です。
天上山 天上山(てんじょうさん)は、島の中央に位置し、標高は532mと決して高くはありませんが、新日本百名山に選ばれており、全国の登山愛好家が憧れる山の一つとして知られています。花の百名山にも選ばれ、広々とした台形状の頂上部は、低木帯や池、白い砂漠からなり、2,500m級の山の姿を思わせます。登山口は、白島登山口と黒島登山口の二つがあり、白島登山口は6合目まで車で行くことができます。白島登山口から最高地点までは約1時間、山頂周遊には約2時間ほどかかります。豊かな緑の先に広がる紺碧の海が堪能できます。いずれも登山口が近いため、登りと下りで別のルートを選択することが可能です。白島登山口ルートは登りの負荷が低く、黒島登山口ルートは下山の際に大パノラマが味わえるため、登りは白島ルートで下りは黒島ルートがおすすめです。
天上山トレッキングのご案内(神津島観光ガイド)
天上山周辺マップ
赤崎遊歩道 赤崎遊歩道(あかさきゆうほどう)は、島の北端に位置し、赤崎の入り江を囲むように全長500mの木造遊歩道が設置されています。つり橋の横には、飛び込み台が大小設置されており、高いもので5m、低いもので3mほどです。底が透き通って見えるほどの美しい海へのジャンプは気分爽快で、子供も大人もおもいっきり海遊びを楽しめる人気スポットです。なお、飛び込まない方は、天然プールのような穏やかな海でシュノーケルを楽しみましょう。また、木造遊歩道は赤崎の海岸沿いにつづいていますので、のんびり散策するにもおすすめです。ここは、島有数のダイビングスポットとしても知られ、多くのダイバー達からも愛されています。
赤崎遊歩道のご紹介(神津島観光ガイド)
赤崎遊歩道周辺マップ
よねた広場天然プラネタリウムさながらの、星空観賞会がおこなわれる「よたね広場」は、集落の中心から徒歩で10~20分程度の高台に位置しています。トイレや自動販売機もあり安心です。星空観賞は、ベンチや遊具から眺めたり、レジャーシートを広げて寝転がりながら楽しむことができます。神津島は島民の多くが西側の集落に集中しているため、集落を外れると街灯がまばらになり光の影響がないことで、多くの星を見ることができます。神津島は国内で2番目、東京都初の「星空保護区」に認定されています。1番目は、西表石垣国立公園(沖縄県)です。ちなみに、星空保護区を認定する機関は、アメリカに本部がある「国際ダークスカイ協会(IDA)」 です。
「星空保護区R」のサイト
神津島まるごとプラネタリウム
よねた広場周辺マップ
前浜海水浴場前浜海水浴場は、神津島の海の玄関口である神津島港から徒歩3分にあります。白い砂浜が800m続いている海水浴場で、波が穏やかで透明度の高いビーチです。集落やお宿も徒歩圏内にありますので、気軽に泳ぎに出られるのが魅力です。ビーチが長いので、貝殻などを拾うビーチコーミング(Beach combing)や散策にもピッタリです。トイレやシャワー、海の家、自販機なども完備されているので安心です。神津島の西にあるため、水平線に沈みゆく夕日の名所となっています。
前浜海水浴場周辺マップ
三宅島は、東京から南約180kmにあり、東京の竹芝桟橋から東海汽船の大型客船(夜行)で約6時間30分です。三宅島の南20kmに御蔵島があります。三宅島には、島ならではの絶景が見られるスポットがたくさんあります。なかでも、火山が見学できる遊歩道「火山体験遊歩道」や噴火でできた絶景スポット「新鼻新山」などは特におすすめです。また、島内唯一の湖「大路池」では、バードウォッチングができ、原生林に囲まれた火口湖には一周できる遊歩道もあり、野鳥を見ながら湖畔散策が楽しめます。
火山体験遊歩道 1983年(昭和58年)の噴火で流出した溶岩によって埋没した阿古地区19ヘクタールに及ぶ溶岩原が広がっています。旧阿古小学校と中学校、約400戸の民家が埋没しており、その様子を間近に見学できる遊歩道が整備されています。ここを歩くと、噴火の脅威と、そこに芽吹く自然の再生力を目の当たりにできます。
火山体験遊歩道周辺マップ
新鼻新山 1983年(昭和58年)の噴火の最後に噴火した火口が作った火砕丘(かさいきゅう:火口から噴出された岩石や火山灰が積もってできた丘)で、海側が削られて、火山の断面がよく観察できます。海岸に見える黒い高まりが「新鼻新山(にっぱなしんざん)」と呼ばれています。
新鼻新山周辺マップ
大路池 大路池(たいろいけ)は、約2,000年前に水蒸気爆発によって形成された火口湖で、伊豆諸島最大の淡水湖です。四季を通じて満々たる水をたたえており、現在は村の簡易水道の貴重な水源として活用されています。周囲の照葉樹の森には、国の天然記念物のアカコッコやイイジマムシクイなどさまざまな希少な野鳥たちが暮らし、池の周囲2kmの周遊路は「日本一のさえずりの径」と言われています。また、この池には昭和12年に発見されて話題になった「たいろ藻」と称する水藻の固有種の繁殖池として知られていましたが、昭和58年10月の噴火の際、大量の降灰があり、今では絶滅の危機に瀕しています。
大路池周辺マップ
伊豆岬灯台 明治42年に建造された純白のランプ式無人灯台で、伊豆諸島最初の灯台でもあります。高さは10mほどで、灯台としては珍しく角柱形です。付近の海岸は険しい岩場となっているほか、地層観察にも最適な場所です。伊豆岬灯台の近くには展望台があり、灯台のほか、神津島、式根島、新島、利島、伊豆大島、更には遠く富士山まで見える事があります。伊豆岬灯台は夕焼けを眺めるのに最適な場所です。また周辺には街灯がなく灯台の明かりだけとなり、晴れた夜には星空観察に最適で、人気のスポットでもあります。
伊豆岬灯台周辺マップ
式根島は、東京から南約160kmにあり、東京の竹芝桟橋から東海汽船の大型客船(夜行)で約9時間、高速ジェット船で2時間20分です。式根島は、別名「式根松島」と呼ばれ、その名の通り、美しい海岸線を描くリアス式海岸に囲まれています。その風光明確な海岸線を背景に、名物の海中温泉や釣りの好スポットが広がります。
神引展望台神引展望台(かんびきてんぼうだい)は、式根島随一の景観で、新東京百景にも選ばれています。標高98.8mの神引山にある展望台で、式根島の特徴であるリアス式の海岸を眼前に、空気が澄んでいる時には、伊豆大島、神津島、三宅島などが一望できます。快晴の日は、遠く富士山まで見渡すことも可能です。
神引展望台周辺マップ
泊海水浴場泊(とまり)海水浴場は、式根島の玄関口の野伏港から歩いて5分程度のところにあります。岩に囲まれた丸い形をした遠浅の海水浴場で、小さなお子様連れの家族などにもおすすめできるビーチです。島最大の観光スポットで、透明度が高く、比較的浅瀬でも多種多様な海洋生物が見られます。シュノーケリングやダイビングができる方はもちろん、泳ぎの得意でない方も、ビーチで磯遊びをしていると小さなカニやいろんな貝を見つけられます。
泊海水浴場周辺マップ
松が下雅湯 松が下雅湯(まつがしたみやびゆ)は、式根島(足付)港近くにある露天温泉です。地鉈温泉から源泉を引いているため、茶褐色の温泉です。「地鉈温泉」や「足付温泉」と違い、潮の満ち干きに影響されることがなく、無料で24時間利用することができます。アップダウンもなく、更衣室も完備されていますので、島民の方も多く利用されます。夕方頃が最も賑わいますが、日の出も見ることができるので、早起きしての朝風呂もおすすめです。元旦には、多くの島民の方がこの温泉に浸かりながらご来光を眺めるようです。
松が下雅湯周辺マップ
新島は、東京から南約150kmにあり、東京の竹芝桟橋から東海汽船の大型客船(夜行)で約8時間30分、高速ジェット船で2時間20分です。新島は、サーファーが愛してやまない島と呼ばれ、太平洋から打ち寄せるパワフルな波に魅了され、国内外のサーファーたちが集まります。島の各所にコーガ石で掘られた「モヤイ像」と呼ばれる石像があり、島の言葉で「協力する・助け合う」という意味を持っています。
湯の浜露天温泉湯の浜露天温泉は、ギリシアの古代神殿を思わせる展望風呂です。新島の特産品コーガ石でできた古代ギリシャ建築風で、新島港から徒歩約5分の位置です。その造形美に加え、式根島や神津島をはじめとする太平洋の眺めも自慢のひとつです。また温度が異なる6つの湯舟はリフレッシュに最適のスポットです。24時間年中無休でいつでも新島の湯を楽しめます(無料)。
湯の浜露天温泉周辺マップ
羽伏浦海岸羽伏浦海岸(はぶしうらかいがん)は、南北に細長い新島の東海岸の大部分を占めます。伊豆七島屈指の美しい海岸で、真っ白な砂浜が南北に6.5kmにもわたって続いています。この白砂は、火山島・新島特産のコーガ石(抗火石)などが粉になったもので、他のビーチにはない白さが自慢です。羽伏浦海岸に押し寄せるビッグウエーブは有名で、サーフィンのメッカとしても知られています。
羽伏浦海岸周辺マップ
モヤイ像イースター島のモアイをモデルにした、新島のシンボル「モヤイ像」は、昭和40年代の離島ブームの頃メイドイン新島のお土産として作られたコーガ石のこけし人形がはじまりです。コーガ石は新島とイタリアのリパリ島でしか採掘されない特産の石で、観光のシンボルにしたいと考えてつくられた巨大石像を、新島に伝わる風習で島民が力を合わせる時に使われる言葉「モヤイ」と命名しました。現在、このモヤイ像は島内各所に設置されていますが、JR渋谷駅前にあるモヤイ像も、新島で彫られて渋谷区に寄付されたものです。
モヤイ像を探したくなる新島MAP(新島村サイト)
新島モヤイ像物語周辺マップ
月-金:09:00~19:00
土日祝:10:00~17:00
〒598-0093大阪府泉南郡田尻町
りんくうポート北5番6