宮城県は、東は太平洋、西は奥羽山脈(おううさんみゃく)に面し、豊かな自然に囲まれています。そのため、ササニシキやヒトメボレといったブランド米に代表される農業、142の漁港を有する漁業、仙台牛に代表される畜産業など、自然を活かした産業が盛んにおこなわれています。歴史的には、17世紀に戦国武将・伊達政宗が仙台の地を治めていたことで有名です。今でも伊達家にちなんだスポットが数多く残されています。また、日本三景の一つである松島や、日本有数の温泉郷である鳴子峡(なるこきょう)、迫力満点の秋保大滝(あきうおおたき)など多くの魅力的な観光スポットがあります。
仙台城 仙台城の城主は、黒塗りの兜に大きな金の三日月と独眼竜の異名を持つ、戦国の大武将「伊達政宗」です。別名「青葉城」と呼ばれています。天守閣を持たない城は、広瀬川と竜口渓谷の断崖に囲まれ、青葉山から張り出した標高130m、比高90mの広い尾根の先端に、本丸は置かれました。東側が広瀬川を臨む断崖であり、西側を「御裏林(おうらばやし)」と呼ばれる山林、南側を竜ノ口渓谷が囲むという天険の要害をたくみに利用した平山城(ひらやまじろ)です。現在、本丸こそ残っていないものの、城壁や国宝にも指定された「大手門隅櫓(おおてもんすみやぐら)」といった当時の名残やその崇高さを感じさせるものが、数多く敷地内にあります。戦争を経て壊れた部分を修復、復元する作業を続け、2006年には「日本の城100選」にも選ばれた名城です。現在は建物が失われていて城跡となっており、本丸跡地が護国神社、二の丸跡地は東北大学、三の丸跡地は仙台市博物館の敷地となっており、石垣や遺構が数多く、平成15年に国指定史跡に指定されています。
●伊達政宗(1567~1636年)/幼少の頃の天然痘により、右目を失うも、独眼竜の武名を響かせ奥羽を席捲。1591年に豊臣秀吉の命で伊達家の領地米沢(山形県)から岩出山(宮城県)へ移封(国替え)。秀吉の死後、関ヶ原の戦いで徳川家康の味方をし、1601年に仙台城を築城し、初代仙台藩主として君臨します。
仙台城のご案内
瑞巌寺(ずいがんじ) 瑞巌寺は、平安時代の828年に慈覚大師(じかくだいし)によって創建され、1609年に伊達政宗が約5年の歳月をかけて再建した菩提寺です。江戸時代前期、1689年に俳人の松尾芭蕉が参詣しています。松尾芭蕉が訪れた、平泉の中尊寺と毛越寺、山形の立石寺と共に、東北地方の寺院を巡る「四寺廻廊巡礼コース」のひとつです。平成の大修理を経て2016年4月より拝観を再開した本堂は書院造りで、単層入母屋造本瓦葺の大きな屋根が壮観。本堂内では、煌びやかな襖絵が大きな見どころとなっています。国宝の本堂、庫裏を始め、重要文化財の御成門、中門、五大堂、宝物館など、貴重な歴史的建造物や資料がたくさんあります。
●五大堂(ごだいどう)/五大堂は、807年に坂上田村麻呂が東征のとき、毘沙門堂を建立し、828年に慈覚大師円仁が延福寺(現在の瑞巌寺)を開基の際、「大聖不動明王」を中心に「東方降三世」「西方大威徳」 「南方軍荼利」「北方金剛夜叉」の五大明王像を安置したことから、五大堂と呼ばれるようになりました。秘仏とされる五大明王像は、五代藩主吉村が500年ぶりにご開帳した1700年代以降、33年に一度ずづご開帳されるようになりました。現在の建物は、 伊達政宗が1604年に創建したもので、桃山式建築手法の粋をつくして完工したものです。堂四面の蟇股にはその方位に対して十二支の彫刻を配しています。
国宝 瑞巌寺公式サイト
松島四大観(まつしましだいかん) 松島は「日本三景」の一つとして日本を代表的する観光地で、年間300万人以上が訪れています。陸地からの壮大な眺めに加え、遊覧船に乗って海からの絶景と感動を味わうことができます。 春は桜、夏は海水浴、秋は紅葉、冬は雪景色と、どの季節に訪れても飽きることはありません。古くには「奥の細道」で有名な俳諧師・松尾芭蕉や戦国武将・伊達政宗公も愛したと言われる松島ですが、 現代においても人々の心をつかみ、安らぎの時間と空間を与えてくれています。
松島四大観とは、松島湾に浮かぶ260余島の島々を一望できる4つの展望スポットのことで、それぞれの眺めの印象を表す名称で呼ばれています。
【東】大高森展望台(壮観)360度のパノラマ絶景!
【西】多聞山展望台(偉観)訪れる人の少ない穴場
【南】富山展望台(麗観)伊達家ゆかりのスポット
【北】扇谷展望台(幽観)観光地から徒歩でいける
日本三景とは(公式サイト)
秋保温泉(あきうおんせん) 秋保温泉は、兵庫県の有馬温泉・愛媛県の道後温泉とともに「日本三名湯」の1つに数えられる名所です。1400年以上も前の、欽明天皇の頃に発見されたといわれ、藩政時代には伊達家の入浴場が置かれるなど、古い歴史を誇る名湯です。仙台駅から西に車で約30分(約22km)の距離にあり、そののどかな静けさは仙台の奥座敷にふさわしい様相です。クセがなく柔らかなお湯が湯冷めしにくいと、観光客はもちろん地元の方からも人気です。「欽明天皇が皮膚病を完治させた」という伝承が残るなど、この地域の歴史に触れるエピソードも豊富で、仙台観光で外せないスポットのひとつです。温泉周辺のスポットとしては、渓谷美で知られる磊々峡(らいらいきょう)がおすすめ。1kmにわたって大小様々な奇岩が立ち並ぶ景観は迫力満点です。
秋保温泉のご案内
小滝沢橋(こたきざわばし) 小滝沢橋は、昭和14年(1939年)に建造された橋長20.8m、幅4.5mの石造のアーチ橋です。仙台市の有形文化財に指定されており、別名「めがね橋」と呼ばれています。設計者は地元の佐藤清一氏で、使われた石材は、地元秋保の石ケ森から採掘された凝灰岩で、その運搬にあたって馬が2、3頭倒れたという逸話も残されています。現在は通行できませんが、県道側の新しい橋から眺めることができます。
小滝沢橋のご案内
月-金:09:00~19:00
土日祝:10:00~17:00
〒598-0093大阪府泉南郡田尻町
りんくうポート北5番6